ビジョントレーニングインストラクター講座を受けたいと思ったきっかけは、教室で学習に困っている子どもたちの『見る力』について、見立てられるようになりたいと思ったからです。自尊感情の低さや学習意欲がわかないなど、おちつかない子たちの原因の一つに、『見え方』に課題もあるではないかと思っていました。
インストラクター講座では、見る力を調べるための簡易検査や、子どもたちの見え方のチェック、様々なトレーニング方法を教えてもらいました。ビジョントレーニングをする中で、自信が持てて前向きになった子の事例を聞きました。
受講後、改めて、学校の中に『見え方』について、課題のある気になる児童がいる事が気になりました。例えば、瞬きが多く、正中線を越えて追従ができない児童、漢字がなかなか覚えられない児童などです。それらの児童について検査をしてみると、眼球運動や視空間認知に課題があることがわかってきました。
授業の始め、終わりなどに、『目の体操』やさまざまなビジョントレーニングを取り入れました。お手玉やけん玉をしたり、『パズル』を行ったりしました。はじめは、前向きに取り組めないときもありましたが、保護者にも協力してもらい、ビジョントレーニングの意味を理解できるようになってからは、意欲的に取り組めるようになってきました。
眼球運動も改善しつつあります。苦手にしていた漢字については、スローステップで学習をしています。何よりも学習に前向きに取り組めるようになってきたのがうれしかったです。
コロナ禍で、3カ月近く家庭にこもり、スマホや、ゲームの小さい画面を何時間も見続けている子どもたちが増えています。今後も、尚一層、ビジョンについて見ていくことが大事になるのではないかと思っています。
インストラクター講座を受けてよかったことは、継続して子どもに関わり、成長を見ていけたことです。また、一緒に受講した人たちがその後どのように子どもたちと関わったのかということも交流でき、ヒントがもらえたこともよかったです。子どもの目の動きを見るには、まだまだ研鑽が必要であるという自分の課題も見えてきました。また、さまざまな面から子どもを見ていくことも必要だと思いました。これからも、身近な先生方と一緒に子どもの困り感にアプローチしていけるようにしていきたいと思います。
これからも、子どもたちと楽しんで取り組めることを大切に、ビジョンとレーニングを授業の中に取り入れていきたいと思います。
私は、英語も漢字も読んだり書いたりすることがかなり苦手な生徒を5年前に教えました。その子は、非常にまじめな子で私の指導したことができるように一生懸命努力してくれましたが、私の指導不足と知識不足により、中3でお預かりしましたが、1年で思うように学力を伸ばしてあげることができませんでした。
その子を教えながら、私は自分も小さい頃にこのような感じだったな、と昔の自分を思い出してきていたので、どうしてもその子を伸ばしてあげたかったのです。でも、その子を伸ばして上げられなかった、それはまるで、過去の自分の育て直しに失敗したかのようでもありました。
時は過ぎ、私は3年前に40代後半にして中・高校の英語の教員免許取得のための大学の通信課程に入学しました。理由は小学校で英語支援員として働いているのに、教員免許を持っていないことが恥ずかしかったからです。その大学のスクーリング授業に参加したときに発達障害のことを詳しく知ったのがきっかけで、私も実は学習障害やADHDのグレーゾーンだったと知りました。それと同時に自分の記憶の中から葬り去っていた苦い学生時代の記憶が鮮明に蘇ってきて、泣いてばかりいた時期がありました。
小学校高学年の頃、音読で指名されそうな時に緊張で本に眼を近づけすぎたために「そんな姿勢だからちゃんと読めないんだ!」とクラス全員の前で張り手をされて、机ごと床に倒されて、痛さと恥ずかしさで、全員の前で大泣きしたこともすっかり忘れていたのに鮮明に思い出しました。
その数ヶ月後にはようやく自分の特性が少しずつ受け入れられるようになり、大学の同期や教授にも「私は本を読んでいると、どこを読んでいるかわからなくなるので、定規を使わせてください」などのお願いをして、何とか大学の英語や教職課程のスクーリング授業をこなしました。この年齢で受け入れてもらった4週間の教育実習は、万全の準備のおかげで自分の苦手を隠すことが出来、切り抜けました。しかし心の中では私は学習障がいの傾向があるから、このような困難と一生向かい合っていかないといけないんだ、こんな私が立派な教員になれるはずもないし、教壇に立つ資格はないのでは、と悩むようになりました。
昨年の春に無事大学を卒業し、中高の教員免許を取得しましたが、発達障がいの特性を持っている自分が学校で働くことの不安から、学校に勤めることは選択せずに、自宅で英語教室を始めました。そんな、少し後ろ向きなスタートでもありました。
コロナ渦の影響もあり、夏頃までは勉強する時間がたっぷりあったため、図書館に通い、発達障がいに関する本や指導法関連の本を読みあさりました。そのときにビジョントレーニングの本に出会ったのです。ZOOMインストラクターの講座があるということを知り、すぐに秋のコースに申し込みました。講座の中で北出先生から私の左の眼が寄りづらいことを指摘されました。寄り目が出来ないことは自分でも認識していましたが、それが視る力にマイナスになっているとは知りませんでした。そこからほぼ毎日5分間眼の体操をしました。最初は全然動こうとしなかった左眼も徐々に寄せられるようになった約1ヶ月後から効果が現れました。最初に感じたのが、車酔いをしなくなったことです。バス旅行などをあきらめていたほどの車酔いのひどさでしたが、山道でも車に酔うことがなくなりました。次にキャッチボールでボールが良く見えるので、ミスキャッチをしなくなったことです。4年前、小学生の子どもとのキャッチボールで指を骨折したほど、ボールキャッチが下手だったので、子どもがその変化に驚きました。トレーニングを始めて4ヶ月後、大学のスクーリング授業で使った英語の教室を引っ張りだしてきて音読しました。そうすると定規を使わなくてもスラスラ音読できるようになっていて驚きました。
まだ漢字を素早く思い出して書くことが難しいなどの特性は残っていますが、眼の体操だけで、こんなに様々なことが楽になるのなら、もっと前から知っていたら、私の人生、もっと自信を持って取り組めたことがたくさんあったんじゃないかと思います。今年の桜は、今まで感じたことがないくらい立体的でふんわりしていて綺麗で感動します。これも両眼で見やすくなって立体視ができるようになってきたおかげだと思います。
今では自分の苦手さとも向き合い、自分らしく生きていきたいと思うようになっています。私は、小学校でLD等通級指導教室を担当しています。
「ビジョントレーニングって,子どもたちの読みの苦手さや漢字の苦手さの根本的な問題なのではないかな?」と考え、本を読んで独学で子どもたちにビジョントレーニングを行っておりました。
「独学のままでいいのかな?」「講座を何か受講したいけれど、コロナ禍で県外移動もできないし。」と思っていたところ、Zoomでビジョントレーニングについて学べることを知り、早速受講しました。
本で読んでいた内容も、講座を受講することで理解が深まった部分がたくさんありました。また、新たに学んだこともたくさんありました。特に、これまで本では分からなかったのですが、目と体の関係性が非常に重要だということが分かりました。受講後は、目と体の連動についても気をつけているところです。
ビジョントレーニングを始めてから、私自身にもビジョンに弱さがあることを自覚しました。その後、北出先生からプリズムレンズを勧めていただきました。
今までも本の文字や図は確かに「見えて」いたのです。しかし、プリズムレンズをかけると文字や図が「目にすっと入ってくる」「頭にどんどん入ってくる」感覚があります。本は早く読めるようになり、内容もすんなり入ってきます。まさにビジョントレーニング後の子どもたちと同じです。ビジョントレーニングを受けた子どもたちもこんな経験をしているのだなと感じています。
ただ「見える」だけではなく、「目に・頭に入ってくる」という素晴らしい経験。これからも1人でも多くの子どもたちに経験してもらうため、手助けをしていきたいと思います。
小学校教諭
足達 淳一
早産や先天異常のために新生児集中治療を受け退院した子どもたちの2〜3割以上に学習障害が見られます。彼らはいわゆる読み書き障害だけでなく、複合要因が多いと言われていますが、現実的な評価と打つ手が見つけられていません。そんな中、「ビジョントレーニングの初級コース」があることを知り、2020年9月に3回、合計6時間オンラインで講習を受けました。
講習では、眼球運動に課題を抱える子どもは、NICU入院歴のない子どもでも3割くらいあることを知り、視力ではなく、視機能は視覚情報入力、視覚探索、視知覚、運動の4つの要素があること、そして、これらの課題があるために読み書きに困難を抱える子どもがいることを知りました。2回目3回目で評価方法を事例を通して研修しました。
今後、就学後の評価に眼球運動と視機能チェックを加え、言語聴覚士による評価とビジョントレーニングを取り入れるシステムを構築すべく、病院の仲間と共に取り組んでいます。
神奈川県立こども医療センター
新生児科 大山牧子
「テスト、100点だったよ」
読み書きの困難さだけでなく、レッスン中の集中力も気になっていたKくんが
ビジョントレーニングをはじめて6ヶ月。
彼のこんなにうれしそうな顔が見られる日が来ることにとても驚きながら、
子どもたちの可能性とビジョントレーニングの力を改めて感じた瞬間でした。
英語のアルファベットの読み書きが苦手な子、集中力が続かない子など、生徒たちの学習の様子が気になるようになった頃に出会ったのがビジョントレーニングでした。
視力とは異なる「見る力」を知って学んで約一年。
ボール遊びが苦手だった5歳のEくんは、目の動きが良くなると手先の器用さも身についてきました。2年生のTくんは漢字の書き取りで学校の先生に花丸をもらえるようになりました。4年生のSちゃんは英語の本をスムーズに読めるようになりました。
一人ひとりの視覚機能に合わせて行うビジョントレーニングを学ぶことが、わたしにとっては生徒の学習面の個性を見つけるトレーニングにもなっています。
三木玲子 英会話スクール イングリッシュフォーユー
大阪で展開している学習支援型療育の放課後等デイサービスで働いています。個別学習では、子ども一人ひとりに合わせた基礎学力の獲得を、集団学習では子どもたち同士で育まれるコミュニケーション力、感情のコントロール、柔軟な思考などの獲得を目指してます。その中でビジョントレーニングに興味を持ち、北出先生については、ビジョントレーニングの本を読んで知りました。ビジョントレーニングの知識や経験はありましたが、この度本格的に学びたいと思いビジョントレーニングインストラクター講座を受けました。
きっかけは、学習に困っている子どもたちの“見る力”が低いお子さんや“見え方”に課題を持っているお子さんが多数いることを知り、もっと子どもたちのために、指導者自身が勉強しないといけないと思ったからです。
受講後は、学習の始めに、さまざまなビジョントレーニングを取り入れました。ドブル等のボードゲーム教材や眼球運動、点つなぎの課題を行いました。はじめは、上手に取り組めないときもありましたが、子ども自身がビジョントレーニングに慣れると、一生懸命にかつ楽しんで取り組めるようになり、視覚認知や眼球運動を改善していきました。苦手にしていた書字については、スモールステップで学習しており、現在も継続して行うことができています。
講座を受けて良かったことは、新しいアセスメント方法や子どもへの指導法の工夫をすることが増え、療育の選択肢が増えたことです。
また、様々な観点から子どもを見ていくことを改めて勉強することができました。
今後ビジョントレーニングを基に指導法の工夫をしていきたいと思っています。
教材アドバイザー 笹野達哉
「自転車で押してもらうのが楽しかった!」 「文字書くのめっちゃ楽になった!」
「初めて文読んですぐ意味がわかってん!」
子どもたちの素敵な報告に自然に顔がゆるみます。
この子たちは、ビジョントレーニングをする前はそこに相当な困難がありました。
当法人は、不登校や引きこもりの幼児さん~高校生が活動したり学んだりする場所であり、親御さんが子育てや支援方法を学ばれる場所でもあります。
また発達障害のお子さんの支援の場所でもあります。
そんな親子と日々関わり、お子さんの身体の発達、精神の発達、遊びの発達、作業の発達、学習を支援していると、学習のある部分に困難を抱える子、身体が自由に動かしづらい子、活動していると何かしら引っかかる子がほとんどで、様々な困難に出会うことになります。
「眼、眼と手の協応の問題を避けては通れないな」と考えられるケースが多いということにもなります。
そんな必然性があって、北出先生のビジョントレーニングインストラクター講座を受講させていただきました。
講座で学び、視機能の検査ができるようになり、その検査結果から適切なトレーニングを組み合わせて親御さんに提示、家庭とスクールの両方で取り入れて実践するスタイルを作りました。講座で学んだからといってすぐに大手を振って実践できるわけではないので、適時、北出先生に教えていただきながら、自分でも試行錯誤しながらですが、順調に検査とトレーニングのサイクルを回せるようになってきました。
今では検査してほしいお子さんの待ちができるほどの人気セッションです。
社会で居場所を見つけ、朗らかに暮らせるようになってほしい。
そのために、必要な分野はどんどん取り入れ、より生きやすさを手に入れてほしい。
そんな願いをビジョントレーニングのセッションに込めて、今後も実践してまいります。
髙見 雅子 一社)育ちとつながりの家ちとせ(人間実践塾・フリースクール)
https://www.chitose-kameoka.com/
私は発達障がいの子ども達と、保護者の支援をしています。
発達障がいの関わりで大切なことは環境調整(物、人、空間)だと思っています。その中で本人の得意からの成長を促す方針でした。なので、情緒の安定に関しては自信があります(笑)
もちろんそこが一番大切ではありますが、もっと具体的に身体にアプローチできる方法がないか、模索していました。OTやPTの領域を犯すことなく(?)支援者としてエビデンスに基づいた方法・・・
そこで出会ったのが「ビジョントレーニング」でした。
観察してみて、目の動きの悪い子どもがほとんどで、必要性を強く感じました。
実際トレーニングを始めて、変化が目に見えて分かることにも驚きでした。
しかし、その効果が生活にどのように反映されているのか、実感するには時間がかかりそうです。逆に、ビフォーアフターで効果を求めることより、幼児期からビジョントレーニングを遊びの中で行うことで、知らないうちにできていることが望まれると思います。
一緒に受講した生徒さんがSNSでトレーニングの様子を紹介してくれたり、北出先生のコメントもいただけたり・・・と、受講後もモチベーションを保っていけます。
今後とも宜しくお願いします!
宮本久美子 別府発達医療センター
保育士として、たくさんの子ども達と関わってきました。その中で、困り感のある子にも出会い、自分自身がどのように関わっていけば良いか、今までは、専門の先生が定期的に巡回する中で助言をいただき、実践していくという流れでしたが、自分自身の不甲斐なさを感じ、「自分だって、専門職。一番子どもたちと接しているし、理解している」という思いが年々、強くなり、自分達で子ども達にできることはないかと考え、数年前に感覚統合を勉強し、感覚統合運動を応用した、バランス運動を実践していきました。実践していく中で、子どもたちの目の動きに着目し、体だけではなく、目の動きへのアプローチも大切なのではないか?と考え、早速、本屋さんに行くと、北出先生の本と出会いました。読んでいくうちに、ビジョントレーニングの面白さ、もっと詳しく知りたい!という思いが強くなり、調べていくと、北出先生のインストラクター講座を見つけ、すぐに申し込みました。
北出先生の講座は、動画での事例紹介、検査方法、トレーニングの仕方など、とても分かりやすく、そして丁寧に教えて下さいました。先生の講座を受けていくと、自分の幼少期を思い出し、視力はよかったものの、寄り目ができなかった、本を読むと目がチカチカする、野球のフライが取れなかったなど、当てはまることが多々あり、まさか自分の目に困り感があったなんて気づきもせず、この年になって初めて、見る力が弱かった(左目が外斜視である。)のだと腑に落ちた瞬間でした。
3回の講座受講を終え、すぐに実践開始、子ども達も楽しみながらビジョントレーニングに参加してくれました。成果も目に見えて分かり、怪我がほとんどなくなった、集中力が伸びた、姿勢が良くなったなど実感することができ、ビジョントレーニングの必要性を強く感じました。(私自身もトレーニング中です。)
これからも保育士という専門性を活かしながら、楽しんでビジョントレーニングができるよう、そして、ビジョントレーニングの必要性を地域に広げられるよう努めていきたいと考えています。困り感のある子が少しでも減り、毎日をいきいきと過ごせるように。
保育士 正 岡 義 勝
スマホや携帯式ゲームの普及により、眼を動かす力が発達していない子供たちが増えています。眼を動かす力が弱いことで本を読みづらくなってしう、字を書き写すことも苦手になってしまうことがあります。また体を大きく動かして遊ぶ機会も少なくなっていますので、運動能力、認知能力、ボディーイメージ力が発達しにくいということもあります。小学校に上がってきた段階でこのような力が育っていないと勉強につまずいてしまうこともあります。ビジョン(視覚)トレーニングによって、このような力を伸ばし、自信をもって学習・運動に取り組める子どもたちが増えるようにと願い、ビジョントレーニングインストラクター講座を開催しております。
たくさんの人たちにビジョントレーニングをマスターしていただき、子どもたちの指導に役立てていただければと思います。
学習や運動が少しでも楽しくなり、笑顔の増える子どもたちが楽しい未来を作っていくことを願っています。
東 京 | |
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名 称 | ビジョントレーニングインストラクターZOOM講座 |
日 時 | 第57期 2024年2月18日 10時~17時半 |
主 催 | |
参加費用 | 27500円(税込) 講座前日までお振り込みください。 |
お問い合わせ お申込み |
info@joyvision.biz |
電話番号 | TEL 078-325-8578 |
参加申し込み方法 | このホームページ最下部のお申込みフォームからお申込みください! |
後援 |
一般社団法人 ビジョントレーニング協会 商標許諾番号C240206001 |
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